映画「弁当の日」のオフィシャルサイトです。

「やらせる」では子どもは育たない

子どもが作る「弁当の日」。

“台所”を入り口に、子ども自身が「食の向こう側」に気づき、

健全に命をつむぐ生き方を手にしていけるよう導く取り組みとして、

全国各地に広がっています。

 

ただ、実践現場を訪ねたとき、学校によって、もしくは教室によって、

子どもたちの雰囲気、表情に、大きな違いを感じます。

 

あるところは、教室が和気あいあいと楽しげで、子どもたちの表情もパッと明るく、

あるところは、なんとなく、面倒臭そうな雰囲気が漂っていたり・・・。

 

そこに、何か原因はあるのでしょうか?

 

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参考になるのが、先日、ロケでうかがった福岡県糸島市の志摩中学校です。

 

「生徒たちに『やれ』というだけでは、

弁当作りに時間を注ぐ価値があるかどうか伝わらず、

生徒のモチベーションも上がらない。

まず、大人が本気やる姿を見せないとー」

 

そう考えた志摩中学校では、以下の順番で取り組みました。

①夏休み、教員だけで「弁当の日」を実施する。気楽に、楽しく、手抜きOK!

②その様子を写真で記録し、先生たちの挑戦を見せるスライドショーを作成。

③実践前の生徒にスライドショーを見せて、「出来栄えは二の次!自分で作ってみることに価値がある」とモチベーションを刺激。

④実践直前に、“なぜ「弁当の日」が必要か”についての講演会を、生徒と教員で一緒に聞く。

⑤いざ「弁当の日」本番!

志摩中で開かれた、「弁当の日」直前の食育講演会

 

先生たちにも、弁当作りは初めて…という人がいます。

だから、自宅の台所で弁当を作った体験をすることで、

生徒の気持ちにぐっと近付けます。

同じ目線で成長を応援できます。

 

生徒から見ると、

いつもは指導側の先生が一緒に挑戦する弁当作りは、

大人になるために身につける価値あるものだーということが、

伝わるはずです。

しかも、楽しそうに大人がやっているとなれば…

生徒も「やってみたい」「自分もやる」になるのです。

 

「やらせる」だけでは子どもは育たない。

周りに「その取り組みには価値がある」と伝わる環境づくりも大切です。

ランチルームに張り出された、先生たちの「弁当の日」の写真